屋根リフォーム、屋根工事とひとことで言っても、さまざまな種類があり費用も相場もそれぞれです。
今回はその中でも代表的なものをご紹介いたします。
■葺き替え工事
既存の屋根材を取り外し、新しい屋根材を取り付ける工事のことを葺き替え工事と言います。
葺き替え工事は、30年以上が経過している屋根や、劣化の激しいスレート屋根などに適したリフォームです。
屋根材の下の防水シートや下地も新しくすることになるため、全く新しい屋根へと一新することができます。
ただし屋根材だけの工事よりも費用は高額になり、廃材処理費用も発生します。
■カバー工法
既存の屋根の上に、新しく屋根材を重ねて取り付ける方法を、カバー工法と言います。
重ね葺きとも呼ばれ、屋根リフォームの中でも一般的な工法です。
既存の屋根を廃材にしなくて済むため、解体費用と廃材処理費用を省きコストを抑えることができます。
葺き替え工事と比較して、工期も短めで生活に支障をきたすことなくリフォームできる点も魅力の一つです。
一方で、屋根の重さも倍になってしまうため、耐震性へのリスクを考慮しなければなりません。
さらに既存の屋根の下地の劣化が激しい場合は、施工できない可能性があります。
■屋根塗装工事
防水機能がなくなったり、塗膜が剥がれて自然環境から受けるダメージを直接建物が受けてしまう状態の場合は、塗装工事が必要です。
基本的な屋根のメンテナンスとしても行うことが多く、約10年前後で塗り替えをすることで、最大限屋根の機能を発揮することができるとされています。
塗料にも対候性や遮熱性に優れたものなど、さまざまな種類があり、目的や予算に合わせて選択すると良いでしょう。
■板金工事
スレート屋根を止めている屋根のてっぺん部分の金属板。
これが劣化によって、固定した釘などが緩み、台風などの強風時に浮きあがってしまうことがあります。
放置してしまうと、雨漏りの原因となることもあるので板金工事を行います。
屋根のリフォームを行うきっかけは、さまざまです。
・雨漏りが発生してしまった
・築年数の経過とともに住まい全体の劣化が気になる
・訪問営業に指摘され気になった
・ライフススタイルの変化の伴い、家のリフォームを考えている
など……
屋根は、外壁と違い普段の生活では目に留まらないため、劣化にも気づきにくい箇所です。
大きな被害や症状が出てしまう前に、必要な屋根工事を行うことを心掛けましょう。
